MarryMe!Marry

わたしが既婚者になるまでの記録

彼とのこと(お見合い後、初食事②)

確か彼は私と身長が変わらなかったから低めのヒールにしなきゃ。

 

意識して低めのヒール、少しでも細く見える服をまとった私は、お店近くのエレベーター傍で彼を待ちます。

どんな顔だったっけと懸命に思い出そうとしても、顔を覚えるのが苦手なので思い出せません。

頼りは私と同じくらいの身長、華奢という彼のぼんやりしたイメージです。

あと肌の色は黒めだったな。

 

わかるだろうか。。。と不安になっていると「どうも」と声をかけられました。

こんな顔だったっけ、と思いながら精いっぱいの愛想を振りまきました。

「こんにちはー!今日はありがとうございます♡」(社会人経験十数年で身に付けた精いっぱいの愛想)

このとき18時。私の夕食にしては早い時間です。

夕食だし、2時間くらいだろう。2時間がんばれば解放だ!がんばれ!と自分を鼓舞し、お店へと入ります。

 

彼はお店を予約してくれていました。

高いビルの高い階層にあるお店なのですが、席はなんと窓際です(相談所のナイスフォローによるものと思われる)。

メニューを見るとなんともボリューミー。

68kgの私ですが、一度に食べられる量は少ないのです。だらだら食べるタイプのデブなので。

コースの量はとても無理。。。と思っていると、彼がお二人様からのコースをさっさと注文してしまいました。

絶対無理。。。この人もたぶん(華奢だから)無理。。。食事を残すことが嫌いな私はすでに嫌な気持ちになっていました。

 

お店は薄暗く、外は夕焼けから夜景へと変わる時刻でもあったので、とてもいい雰囲気でした。

お料理が運ばれてきて、(その量に圧倒されつつも)なんとか話をつなげます。

仕事の話、彼の住んでいるところの話、私の住んでいるところの話、決して盛り上がるわけではないのですが、不思議と途切れず話が続きます。

そして彼が華奢にも関わらずすごく食べるのです!

もりもり食べるのです!

私はよく食べる人が好きなので、これは嬉しい誤算でした。

 

気がつくと時間はすでに22時。

お見合いの時もそうでしたが、いつのまにか時間がたっているという感じでした。

お料理も終わり、そろそろというころ、彼が「次はいつにしますか?」と切り出しました。

「次。。。」(あるんだ。。。)私はとっさに返事ができませんでした。

というのも、私は2次面接以降に進んだことがなく、お会いしている場で次の約束をしたこともなかったのです。

 

「2週間に1度くらいでお会いできるペースが私に向いてると思うんですが、それくらいのペースでいいですか?」

「それでいいんじゃないでしょうか」

というやり取りで、次回は2週間後に会うことが決まりました。

(ちなみにこの2週間後の意味は、私的には次の次の土曜日ではなく、次の次の次の土曜日という意味で、2週間開けた後のつぎの土曜日という意味だったのですが、それは3週間後だと各方面からつっこまれました)

 

お見合い後に会うペースは人それぞれだと思いますが、お見合いという3カ月でなにかしらの決断をしなくてはならないという条件もあり、お仲人さんからはとにかくたくさん会いなさい!といわれます。

週末は土日のどちらか、週中も会社帰りに会いなさいと言われるのですが、彼の仕事が遅く週中に会うのは無理、私が週末にお稽古やら皮膚科やらの予定を入れているのでなかなか会えずという状況はこの先もずっと続きます。

成婚できた人は2週間で9回も会っていたなんて話を聞くと、結婚なんて程遠く思えます。

私的週の数え方だと、3カ月で会えるのは4~5回。

そんな顔見知りに毛が生えたような関係の人と結婚なんてできるんだろうか。。。と私はお見合いを始めて7年目で初めて結婚を意識したのでした。

 

お会計はどうすればいいんだろう、と迷った挙句私はお会計の半分の金額を「はい」と彼に渡しました。