彼とのこと(お見合い後2回目①)
お見合いで、3回目以降は結婚を意識して会う。
お見合い結婚した方がそう言っていました。
人生初の3次面接です。
会話が途切れても苦しくない王道、映画に行くことになりました。
見たい映画はありません、しかし映画に行かねばならないのです。
見たい映画がないのに映画に行くなんて初めての体験です。
なにか見たいのありますか?と聞いたところ、なんでもいいですよとのことなので、上映時間後に夕食に行けそうな候補を2つ提案します。
駐車場があるショッピングモールの映画館に現地集合です。
映画は私の好きな胸板厚男が主演の映画ですが(私は胸板の厚い人が好き)、いまから私が会うのは胸板薄男です。
低めのヒールを意識して、でも今までみたいないかにもお見合いファッションではなく大き目ニットとデニムのいでたちで、私は映画館に到着しました。
彼はすでに到着して待っていました。
「どうも」と相変わらずスタートはテンション低めです。
映画おごってくれるの?どうなの?という疑問が私の心を占めますが、自分の分は自分で買います。
チケットを買ってくれたらコーヒーは私が出そうと思っていましたが、チケットも各自購入なので、コーヒーも各自購入です。
映画は非常に好き嫌いの別れる内容で、彼はおもしろくなかったようで(あと、前日仕事が遅かったようで)隣でうとうとしていました。
もちろん手をつなぐどころか、うっかり肘が当たってドキッ☆なんてことも、膝が当たってドキッ☆なんてイベントもなく、そのままショッピングモールの中のカフェに流れます。
この時点で、彼とは完全に合わないと思っていました。
休日の過ごし方も違う、趣味も違う、好きな映画も違う、お金を使うシーンも違う、好きな話題も違う。
共通点がないのです。
しかし彼は私の求める条件をすべて満たしています。
おそらくこれから先、こんな男性とお見合いで会うことは難しいでしょう。
私は年を取る一方です。
これがお見合いの醍醐味かと考えてしまいます。
条件も満たす、趣味も合う、ぴったり合うなんて人と出会うことはきっとこの先ありえないと私も分かっているのです。
しかし彼の考えは違ったそうです。
・休日の過ごし方が違う
→お互い好きなことをすればいいので違ってもいいのでは?
→それに相手に合わせることはやぶさかではない
・趣味も違う
→自分の趣味は特にない
→人が何をしていても気にならない
・好きな映画も違う
→好きな映画が違うんじゃない。好きな映画が特にないだけだ
・お金を使うシーンも違う
→お金を使うシーンがそもそもない
→生活に支障がない程度になら好きに使ってくれ
・好きな話題が違う
→特に好きな話題はない
→なんでもいい
彼はすべてにおいてこだわりがなく、相手に合わせることが得意です。
私は人に合わせることがストレスになるのですが、彼は意見を求められれば自分の考えを言うものの、こだわりが強くないので人に合わせることが苦にならないらしいのです。
なんて生きやすい人なんだ。。。と思いました。
人と意見が違うことにうまく折り合いがつけられないことがストレスになり、生きづらさを感じる私と、人は自分と違う人として受け入れられる彼。
仕事が忙しくて病みそうになったことはあるけど、人間関係で病んだことはないという彼を羨ましいと思います。
最近彼に「私の何が良かったの?学歴?」と聞いたところ、「干渉しないところ」といわれました。
干渉しないっていうか、あなた干渉しようとしてもするところがないんですが。。。と思ったのでした。