プロポーズ、そのあとに
お見合い結婚をされた方は、プロポーズの後になにをしたんでしょうか。
まずは結婚する相手ができたことを親に話さなくてはなりません。
お見合い歴苦節7年。
親はすっかり諦めています。
お見合いにいってるなくらいは気が付いているでしょうが(いつにないおしゃれをするので)、まさか1年以上同じ人と会っているだなんて思っていないはずです。
カジュアルに、結婚することにしたよ!とか言えばいいんでしょうか?
それとも、会ってほしい人がいるの、とジャブを打つべきでしょうか。
彼が最初にしようとしたことは「指輪を買いに行こう」でした。
プロポーズもされていないうちから指輪を探していた私です。
指輪を買う気がある、ということがそれはそれは嬉しかったです。
それはそれは嬉しかったのですが、次は予算です。
彼が想定しているのはゼクシィ系でしょうか、国内ブランドでしょうか、海外ブランドでしょうか、またはハイブラ。。。
私は非常にお金のかかる女ですが、親以外の人にお金をかけてもらったことはありません。
欲しいものは自分のお給料で買いますし、食べたいものは自腹で食べます。
でも婚約指輪は買ってほしい!できれば私のほしいもの(ハイブラ)を!
しかしこれはお相手のあること。。。
私の一存では決められないのです。。。
ここまで身につけた知識で、どうやらハイブラは無理そう。。。(相場からかけ離れている)
ブランドには興味がなさそう。。。(というか、知らなさそう)
ほしいもの、買ってもらえないなら自分で足りない分出しちゃだめかな。。。
自分で出す案はかなり真剣に考えました。
周りに相談したところそれはやめとけの一択でしたが、中途半端にほしいものをもらうくらいなら、自分でお金を出してでも欲しいものが買いたい!
そういうの、気にするタイプ!?
ううん!違うと思う!
どうしてもショーメのリアンがほしいの!
予算は聞かなければわかりません。
指輪を買いに行こうと言ったのは彼です。
予算を聞いて悪いことがあるでしょうか?
小細工をしても無駄だ、と思った私はずばり予算を聞きました。
いくらまでなの?と。
引いてましたよね、彼。
素敵なレストランで、覚悟を決めてプロポーズをして一仕事終えたと思ったら、いきなり予算は?ですよ。
私が男なら別れの予感です。
戸惑いながらも彼は予算を教えてくれました。
よし!
結婚します
私、結婚します。
「じゃあ結婚する?」
思い描いていたプロポーズとはかなり遠いところにきましたが、長い人生、一回くらい思い切り飛び込むことも必要でしょう。
「しましょう」
彼が大きく息をしてソファにもたれました。
「指輪がないから断られるかと思ったー」(しつこい)
もう結婚することに決めたのです。
ウジウジ悩むことはありません。
私は飛び込むことにしたのです。
もう結婚するのです。
結婚する、結婚する、結婚する。
呪文のごとく何度も繰り返しました。
あんなにしたかった結婚。
できないんじゃないかと夜も眠れなかった結婚。
それがこんなにあっさり訪れるなんて。
これがみんなが言うタイミングってやつ?
決まるときはトントン拍子ってやつ?
あとの問題は、親に結婚することを言わなくてはいけないことです。
この時点で、親にはお見合い後続いている人がいることを話していないので驚くことでしょう(憂鬱)。
短時間で今まで経験したことのない気持ちの浮き沈みを経験しました。
でも私は結婚することに決めました。
この人と結婚するのです。
彼とのこと(お見合い後9回目)②
さて、私は結婚するんでしょうか。
待ち合わせ場所に行くと、彼がすでに待っていました。
緊張したように見えるのは気のせいでしょうか。
世間話をしながらお店に着きます。
お店を見た瞬間わかります。
これは友達同士で来る店ではないと。
窓際の席に案内されます。
全面が窓で高層階からはビル群が一望でき、沈みかけた夕陽がすごくきれいだったことを覚えています。
めずらしく彼がアルコールを注文して、周りを見渡すと周りはカップルばかりです。
正直、食事の内容も話した内容も全く覚えてません。
隣のカップルがプロポーズをしているのが目の端で見えました。
テーブルの上に置いてあったプリザーブドフラワーに指輪が仕込んであったようです。
私は慌てて目の前のプリザーブドフラワーに目をやり、指輪がないことに安心します。
もしかして考え過ぎ?
なにも起きないのかも。
食事も終わり、最後のデザートが出てきました。
デザートのプレートの「僕と結婚してください」という文字を見た瞬間、顔が熱くなり血が頭に上るのを感じました。
たぶん息をのんだと思います。
彼がゆっくりと「言うのに時間がかかったけど、僕と結婚してください」とはっきり言いました。
どうしようどうしよう。
「指輪もあった方がよかった?」
彼のその言葉で我に返りました。
(彼曰く、この世の終わりのような顔をしていたと)
(指輪がないくらいでこの世の終わりのような顔をするだなんて、私の事をなんだと思っているんでしょうか)
「本気?」
今振り返っても我ながらこの一言はないだろ、と思います。
お見合いから1年以上、この期に及んで本気?はない。
本気じゃなければこの店はない。
「だって結婚観も聞いたことないし!」
とにかくこの場を逃れたい一心で、いまさらながらの結婚観のすりあわせです。
私は石橋を叩き割っても渡れない性格で、プロポーズ→結婚する!という決断がこの一瞬ではできないのです。
でもここで逃げたらここでこの関係は終わり、ということは十分理解できます。
なんとか時間を稼がなくては。。。
「子供はほしい」
は?
いまさら何言っちゃってるの?
私、とっくに高齢出産の年齢ですけど?
私だって子供はほしい。できれば何人もほしい。子供好きだし。
でも私はアラフォーで、もう無理かもしれないって思いながらずっとお見合いしてきたんですけど?
いまさら子供がほしいだと?だったらもっと早く言ってよね!
「できないかもしれないよ」
「できるでしょ」
「どうしてもほしいなら、もっと若い子と結婚しなよ」
「まだ30代なんだからできるよ」
思ってもみなかった押し問答になりました。
お見合いをしてから初めてのケンカが、まさかのプロポーズの日です。
私は35歳の誕生日を過ぎた時、人生で子供を持つことは無理かもしれないと思いました。
お見合いにも身が入らなくなりました。
35歳でみんながみんな妊娠できなくなるわけではないとわかっています。
でも若い時からなんとなく子供ができにくい体質だと思っていて、35歳を過ぎた時子供を持つための結婚は諦めようと思ったのです。
「子供が絶対にほしいなら、私は結婚したくない」
子供ができないことで、負い目を感じたくない。
それが私の本心でした。
できなければ二人で生きていこう、そう言ってくれる人とでないと結婚はできない。
私はこの人にほしいものをあげられないかもしれない。
そんな風にずっと思いながら生きていくことは私にはできない、そう思いました。
「子供はほしいけど、いなかったらいない人生でもいい。子供ができなくても結婚したい」
本心かはわかりません。
でも、これで私に結婚を断る理由はなくなりました。
婚約指輪②
私の世代はブランド世代の最後の世代。
私が女子大生のころ、みんなブランドバッグを持っていました。
猫も杓子も。
私は田舎の地味な大学出身ですが、それでも、です。
高級ブランドではありませんが、サマンサタバサの持ち手がくるっとしたやつをみんな持っていた世代です。
だいたいの年がわかりますね。
学生なのにみんなエルメスかシャネルのカバンをひとつは持っていました。
そんな私ですので、婚約指輪もまずブランドから探しました。
・周りに持っている人がいなくて
・婚約指輪らしくて
・ときめく指輪
最初に素敵だと思ったのは、ティファニーのソレスト。
ゴージャス!
年をとっても使えそう!
普段ちょっとしたお出かけに使えそう!
(ちょっとしたおでかけが何なのかは聞いてはいけない)
でもティファニーは周りに持ってる子いっぱいいるし、無駄なマウントを生んでしまうかもしれない。。。
次はシャネルのマトラッセ。
マトラッセだーいすき♡
バッグとおそろでもかわいいし、いいんじゃない?
でもへこんだ部分にゴミがたまる?
とこの辺で、私はエタニティより、一粒ダイヤが好みなんだな、と悟ります。
次に見たのがショーメのリアン・ダムール。
かわいい!これかわいい!
お花みたいだし(ほんとは十字架らしいですね)、なんといってもキラキラ!輝いてる!
これがいい!これにする!
ゼクシィによると、0.3ct~523,800円~。
0.3ctってどんなもんなの?っていうかそもそも指輪の相場っていくらなの?
そもそもプロポーズされていないので、予算は分かりません(先走り過ぎ)。
そこで得意のインターネットで調べたところ、平均予算は30~40万円。。。
30~40万円。。。(リアン・ダムール523,800円~。。。)
ちーん。
待てよ?
平均ってことは年齢も平均てこと?
我々、とっくに平均は超えておりますので、もうちょっと高く見積もっていいんじゃない?
1歳あたりいくらプラスしていいの?
と皮算用をはじめたのであります。
(画像はすべて公式サイトよりお借りしました)
彼とのこと(お見合い後9回目)①
ここまで来るのに約1年。
彼から「○○日は××というお店を予約しました」と連絡が来ました。
いま思えば、彼がお店を予約したのなんて2回目以来です。
はいはーい、と私は返事をして放置、約束の前日にお店の場所を調べるためにお店をインターネットで調べました。
そこは高層ビルの高層階にあるダイニングでした。
お店の紹介には「記念日におすすめ」と書かれています。
やばいよやばいよ。
これはやばい。
これって決断迫られるやつでしょ。
こんなに早く決められないよ(お見合い後、約1年)。
考えなくてはいけないのは
・結婚するの?
・親に言わなきゃ!(この時点で、彼の事を何も話していない)
・結婚するの?
・彼の事何も知らないんだけど!
・結婚するの?
ほんとにこの人でいいの?
まだ知らないことがたくさんあるのに、この人で大丈夫?
どういう人なら大丈夫なの?
嫌ではない、でも恋愛感情があるかと聞かれると微妙。
でも友達にならなれそう。
そもそも9回しか会ったことない人に恋愛感情が持てるほどすぐにエンジンがかかるタイプじゃない。
あー、もっと会っとけばよかったー。
そしたらこんなに迷わなかったのかもー(たぶん、何度会っても迷う)。
もーわからん!!!!
婚約指輪①
おいおい、何先走ってんだよ。
私はもともとアクセサリーはあまりつけません。
つけるとしたらピアスとネックレスくらいで、時計もしないし、指輪も持ってはいますが、最近はめっきりつけなくなりました。
なぜならば、結婚もしてないのに指輪をするのが悲しくなったから!!!
と周りに思われたら嫌だから!!!!!
持っているアクセサリーで高価なものといえば、親に買ってもらったティファニーのシルバーリングとネックレスしかありません。
でも結婚するときって婚約指輪をいただけるんでしょう?
というわけで、私は結婚という現実から逃避するように指輪探しをはじめたのでした。
婚約指輪といえば王道ティファニー?
そういえば、私の理想のプロポーズは
「彼とディナーに行って、ティファニーボックス型のケーキが出てくる。そしてその中からエンゲージリングが!」なんだ、実は。ドラマの見過ぎでね。
でも周りに持ってる人超いるんだよね。
てゆうか、若いうちに結婚した友達はほとんどティファニー。
いまさら感ある?
じゃあカルティエ?
カルティエは超個人的な理由でちょっとやなんだよね。
カルティエに罪はないし、バレリーナはとってもかわいいと思うけど、なんかちょっとやなんだよね。
でもピンクゴールドのエタンセルはちょっと欲しい。エンゲージ目的じゃなく普通にファッション目的で。
アクセサリーに疎い私の精いっぱいの知識でした。
彼とのこと(これからどうするよ)
お見合いって1年近く引き伸ばした揚句、断られることってあるの?
私、この人と結婚するんじゃないかな。
したいかな?どうかな?
このころはずっとそんなことを考えていました(何も言われてないけど)。
彼からは何も匂わされていませんが(実は匂わされていたようですが)、お仲人さんはガンガン匂わせてきます。
(「(向こうの仲人さん情報では)彼はあなたに決めてるって言ってるわよ!」とまで言われ、お仲人さんからプロポーズを聞く羽目になるのではと思っていたほど)
状況を整理する。
<<私の条件を満たしている>>
・大学
・勤務先
・勤務地(住むところ)
・年齢
・家族構成
・年収
・ケチではない(ただし、常にワリカン)
<<私の条件から外れる>>
・ルックス
・身長
・センス
・気が利かない
幸い何度も会ってるうちにルックスは気にならなくなってきた。
身長もかろうじて私より高い。
センスはもう私が服とか靴とか選べばいいじゃん(逆切れ)!
気が利いてたらいまごろ結婚してるよ!!!!
譲り合い!これが大人!!
<<私の(私が気が付いている)欠点>>
・デブ
・BBA
・ブス
・ワガママ
・金遣いが荒い
・実家依存
もし彼が条件で人を選んでいたら、私は選ばれなかったでしょう。
選ばれる、というと卑屈に聞こえるかもしれませんが、お見合いってそういうものだと思うのです。
少なくとも初めはカタログショッピングのように相手を選ぶわけですから。
もちろんそのあとは条件だけではないでしょう。
でもその条件が合う人に巡り会うことが私には難しく、もちろん7年間で条件が合う方もいらっしゃいましたが、そういう方には選ばれませんでした。
選んでくださる方もいらっしゃいましたが、その方たちとはどうしてもそれ以上の関係になれる気がしませんでした。
1年近く付き合っている(ような?)状態で、まだ嫌気がさしていないってことは、きっと嫌じゃないんだ。
もういろいろ考えるのやめよう。
考えちゃうと嫌になっちゃうからね(減点方式だからね)。
何も考えずに一度嫁に行ってみよう(言われてないけどね)。
きっと難しく考えちゃだめなんだね。
嫁に来いよ、うん、行くよ。そうそう、これでいいんだ。
もうまた初めから始めるなんて嫌だもん。
だってファーストコールの苦行をもう一度できるかってできるわけねーよ。無理無理。
わし、ほんとに結婚しちゃうんだろか。。。